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矛盾にまみれて生きる 。
2008年08月08日(金) 13:33
「カッコーの巣の上で」。

カッコーの巣の上でカッコーの巣の上で
(2003/10/03)
ジャック・ニコルソン

商品詳細を見る



前に心理学を学んだとき、この映画のことを講師の方がちらっと話題に出していました。
たまたま見つけたので見てみることに。





1963年9月、オレゴン州立精神病院に警官たちの監視のもと連れてこられたひとりの男、ランドル・パトリック・マクマーフィ(ジャック・ニコルソン)。
手錠を外されると彼は奇声をあげて喜んだ。

彼はそれまで、刑務所に入れられ、更生農場で働いていた。
しかし、「好戦的で勝手な発言が多く、課せられた労働を嫌う傾向がある」として、精神鑑定を受けるためにこの病院へ送致されたのだった。
しかし同時に「労働逃れのための“フリ”の異常行動」では? という疑いもかけられていた。彼は、自分は至って普通だと主張するが、病院側に全面協力するとも言い、皮肉っぽく笑った。

病院名は規制が厳しく、常に監視の目を向けて放さない看護婦長 ラチェッド(ルイーズ・フレッチャー)や監視員の存在もあった。
そんな環境下でも彼はグループセラピーをやめてワールドシリーズの観戦をしようと婦長と激しく口論したり、病棟を無断で脱走し、仲間を連れて釣りへ出かけたりと、大胆な行動で病院側を挑発する。

cockoo_.jpg

病院長はマックを危険人物だとし、労働農場への送還を決めようとしたが、婦長はそれでは責任転嫁でなんの解決にもならないと訴え反対した。

あるとき、いつもようにグループセラピーをしているうちに諍いが始まり、患者たちが暴れ出してしまった。
マックはナースステーションのガラス窓を素手で割り、監視員に取り押さえられたマックだったが、聾唖の大男 チーフ(ウィル・サンプソン)が急に歩き出しマックの腕を抑える監視員の腕を捻った。
ふたりは一時的に別棟へ送られ、病室の待ち合いの最中、喋れないと思っていたチーフがマックに話しかける。
マックは今までの彼はすべて芝居だったのだと知り、一緒にここから逃げ出そうと持ちかけた。

cockoo2.jpg

マックは電気けいれん療法を強制されるが、何の問題もなくもとの病棟に戻ってくる。
そして本当に脱走しようとふたりの女友達を呼び出すと、酒と女を使って宿直管理者を丸め込む。
最後の晩餐に、散々に仲間たちと騒ぎ楽しんだあと、そろそろ逃げ出そう、と酔っぱらって眠ってしまった管理人のポケットから窓の鍵を探し持ち出す。
仲間たちに別れを告げる中で、母親にトラウマを抱える青年 ビリー(ブラッド・ドゥーリフ)がキャンディ(マーヤ・スモール)に恋をしたとほのめかす。
マックはビリーとキャンディに最後の夜だとけしかけ、ことがすめば逃げ出すつもりでいた。
しかし酒に酔っていたこともあり、そのまま朝まで寝過ごしてしまう。

婦長 ラチェッドが出勤し、騒ぎで散らかった病室、ベッドではビリーとキャンディが裸で眠っているのを見て怒りに震える。
婦長はビリーに対して、病院に女を連れ込んだりして彼の母親が知ったらどう思うかしら、と彼を責める。

cockoo3.jpg

動揺するビリーは別室に隔離されるが、散らばったガラス片で首を切り自殺を図った。
それを見たマックは衝動的に婦長の首に手をかけ締めつけるが、監視員たちの手でとめられる。
マックは再び別棟へ送られ、残った患者たちは前と同じ穏やかでぬるい毎日を送っていた。

夜、消灯時間が過ぎ患者たちが寝静まったころ、監視員ふたりに担がれて連れてこられたマックは、ぐったりとうつろな目をしたままベッドに横たわらされた。
目を覚ましていたチーフは監視員が部屋から出ていくとマックのベッドに近づいた。
マックが演技をしているのだと思っていたチーフだったが、彼は本当に廃人のようになり変わり果てていた。
マックの額の両端には切開の傷があり、チーフは彼を抱きしめた。「こんな姿のまま残してはいかない、一緒に行こう」、そう言うとチーフはマックの顔面に枕を押し付けたのだった。

cockoo4.jpg

マックが息を引き取ったことを確認すると、チーフは窓を突き破り夜明け前の空の下を駆け出し、病院を走り去っていった。






なんか 。 なんだろう 。 淡々と見てしまったけども、衝撃だった。
とくに、最後は…。


「カッコーの巣の上で」というタイトルにはいろいろ意味がこめられているのだそう。
カッコーという鳥は、自分の巣を持たずに、別の鳥の巣に卵を産み落とすのだそうです。
卵が孵るとカッコーのひなも、その巣の親鳥も、互いに親子だと思い込んで育て、育てられる。
本来居るはずのない場所にいて、それが当たり前だと思っているカッコー。
そこにある、ある種の洗脳をこの映画の舞台、“精神病院”に投影している部分もあるようです。
またカッコー =“ cuckoo ”には俗語として“気の狂った = crazy ”というような意味合いもあるらしくて、カッコーの巣、“ cuckoo's nest ”は「精神病院」の蔑称のひとつでもあるのだそうです。

また最後に自殺をしたビリーは、母親へのトラウマを抱えていていたり、看護婦長のラチェッドの母性の欠如したような冷淡な振る舞いも、カッコーの生態における母子関係と対比させているのではないか、といった見解もあるようです。
それを思うとものすごく皮肉めいたタイトル 。。
もともとの由来はマザーグースのうたの中の文句から引用してきたものだそうです。


最後に、マックがロボトミー手術をされ、廃人のようになって戻ってきたシーンのとても衝撃でした。
ロボロミー手術は、記憶や人間としての精神活動の多くを司っている前頭葉を切除することによって、意欲が乏しくなり外界のできごとに対して無関心・無頓着にしてしまういうものだ。
現在では副作用による人格崩壊や、人権侵害の大問題があるためもちろん行われていないけれど、舞台となっている60年代アメリカにおける当時では、抗精神病薬もまだなく、第2次大戦後による精神分裂病(現在の総合失調症)などの患者を中心に盛んに行われていたものだそうです。
手術の開発者、ポルトガルの精神科医 エガス・モニスにはノーベル医学賞も送られているそうで…。



「かっこーの巣の上で」はいろんな点で、社会に対する疑問とか皮肉とかを訴えてる。
グループセラピーなんかも当時は新しい療法で、ニヒルな意味を込めてるのだそうだ。

でも結局マックは本当に精神病的な部分があったのか、「だまして」いたのか、その辺はあいまいだ。見方によってもいろいろだろうし。


わかんなかったのが、マックが病院長たちと話をしてるときに精神鑑定士のひとりが「“転がる石に苔はつかず”、意味が分かる?」みたいなことを聞くと、マックが「人前で汚れたパンツ洗うな ってことだろ」って言うんだけど、どっちも意味わかんないんだけど どうゆこと?
「転がる石に苔はつかない」は英語だと“A rolling stone gathers no moss.”
このことわざは、アメリカとイギリスで意味が違うらしくて、イギリスでは「“落ち着きなく動き回っているものには能力は身につかない”から転がりすぎず苔をつけろ」って意味で、でもアメリカでは「“いつも活動的に動き回っている人は持っている能力をさび付かせることはない”から苔がつかないように転がれ」って意味だ。
けど、「カッコーの巣の上で」はアメリカ映画で舞台もアメリカ。
なのにマックは「動く者は何も身につかないってことだろ?」ってイギリスの意味のことを言ってる。
マックはイギリス人だった? そして「人前で汚れたパンツ洗うな」??
ますますわからん…。この意味がわかる方はどなたかご連絡を!笑


そういえば! 監督のミロシュ・フォアマンは「アマデウス」の監督だって知りませんでした!
「アマデウス」大好きなんです。すごい偶然。


あとやっぱ、60年代の女の子のファッションかわいい。
キャンディのくるくるガーリーヘアにスカートの膨らんだワンピース。
そうゆうのにも目がいく 笑




■映画原作小説 ケン・キージー 「カッコーの巣の上で」
カッコーの巣の上でカッコーの巣の上で
(1996/06)
ケン キージー

商品詳細を見る




「One flew over the cuckoo's nest」 1975年 アメリカ
ミロシュ・フォアマン / 監督
ケン・キージー / 原作
ソウル・ゼインツ
マイケル・ダグラス / 制作
ローレンス・ホーベン
ボー・ゴールドマン / 脚本
ハスケル・ウェクスラー
ビル・バトラー / 撮影
ジャック・ニッチェ / 音楽
ジャック・ニコルソン / ランドル・パトリック・マクマーフィー
ルイーズ・フレッチャー / 看護婦長 ラチェッド
ウィル・サンプソン / ろうあのフリをする大男 チーフ・ブロムデン
ブラッド・ドゥーリフ / キャンディに恋をする ビリー・ビビット
マーヤ・スモール / キャンディ
ルイーザ・モリッツ / ローズ

wikipedia カッコーの巣の上で

cockoo5.jpg
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